新型コロナウイルスのワクチン接種に向けた計画づくりが各地で進んでいる。ワクチンの無駄をどう減らすのか、いつまでに接種できるのか、情報管理はどう進めるのか。大阪府の準備状況をみてみると、課題は山積している。
課題の一つは、無駄なくワクチンを使う体制づくりだ。厚生労働省が承認した米ファイザー社製のワクチンは一つの容器で5人分接種できる。予約のキャンセルや体調不良で打てなくなった人がいて同じ会場の接種予定者が「5の倍数」でなくなった場合、余ってしまう問題が生じる。ワクチンは零下70度前後の保管が必要で解凍後は5日以内、医療機関で希釈した後は6時間で使い切らなくてはいけないためだ。
それに対して大阪府や市町村では、「公務員に打てるようにするのが一番いい」「消防職員なら休日でも職場に連絡がつく」「希望者のリストをつくり、キャンセルが発生した場合に連絡する」といった意見が出ているが、対応策は未定だ。
限られた時間内での輸送もハー…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル